やっと普通に接種……

  • 2007.02.09 Friday
  • 04:26
昨夜は久しぶりに殺菌の必要が無い菌の接種を行いました。
「ナメコ」の短木断面接種(以下、短木栽培)を行いました。

数年ぶりにシデ原木を数本入手出来たので早速接種です。
シデは、多種の腐朽菌の栽培に使用出来るので、入手出来ると重宝します。
近年はなかなか入手が困難になってきています。


 チョークで標しを付け、断面が合う様に段取りします……

業務終了後の玉切り・接種だったので体が少々キツかったのですが、ここのところの多忙から帰還後、少しでもやれる事をやっておかないと、今年のこの暖冬から、かなり危険な状況を感じます。

まず、害菌の飛来&活着と枯れ部等、もともと付着していると思われるカビ類の活動開始も懸念されますし、伐ったはずの原木が生きていて芽出しを開始する危険もあるからです。
生きている原木には抗菌作用があるので菌が活着不良を起こすからです。

実際、教書等に記載している乾燥期間は短木栽培する場合はあまり気にしていません。
短く切断する事によって強制的に乾燥を早めてしまうからです。
しかし普通原木栽培においては乾燥期間は重要になります。

ワシが想像するには、短木栽培の場合、乾燥しながらその丁度良い水分含有率の部分に菌糸が酸素等を求めて伸長していくのではないか?とも考えるからです。


2個セットの間に大鋸屑菌を挟む

上画像の様に切断した時に出た大鋸屑と米ぬか等で増量した種菌を2個セットにしておいた原木と原木の間に挟んで接種する。
そして直後に上下の原木が剥がれない様にテープで接種箇所をを中心に巻き着けます。

そして、ここのサイトの「ナメコ・ヒラタケ」の要領で今後管理する事になります。

大鋸屑(おがくず)を作って挑戦!

  • 2007.02.10 Saturday
  • 06:39
細くて短木断面接種栽培に使用出来ない原木の部分は、大鋸屑(おがくず)にしてしまいます。
それを使って今年は、各々の菌の特徴を観察し、把握する為に菌床栽培をしてみようかと考えています。

そこで、大鋸屑を作るために使用する機械は「押し切り」と建設業界で言われている高速カッターを使ったり、チェーンソーを使って原木を薄く切りながら作って行きます。

これらの使用は使い方を間違うと事故の危険が伴いますので、熟練していない方にはおすすめできませんが……


高速カッターで大鋸屑を制作中のワシ

なかなか面倒臭い作業ですが、種菌会社や研究機関で使用している針葉樹大鋸屑を一年間も風雨に晒してから使用するより効率は良いし、100%広葉樹大鋸屑、しかも落葉樹なので腐朽菌に直ぐに使えてベストだと思います。

これを、糠等の栄養剤と水を混ぜて調合して、接種したときに余る種菌ビンに詰めて殺菌します。

糠が入手出来ない時は秘密の栄養剤は釣り具店にあります(苦笑)
薬剤等は一切使用しません。


大鋸屑菌を購入した時の空き瓶を再利用します。


ワシの場合、原木栽培はシイタケ、クリタケ以外の種類は「種駒菌」を使用しません。

種駒菌は購入してしまうと一梱包に最低250駒から500駒入った高価な物を購入しなくてはならず、入手原木の本数によっては余らせてしまったり、不足してしまったりと、なかなか調整が難しいので苦手です。

そこで、大鋸屑菌だったら調整も楽ですし余れば多めに接種することも出来ます。

大鋸屑菌が不足し、作っておいた大鋸屑が余れば廃棄してしまえば良いわけですし、保管しておけば何かと使えたりする場合もありますがその場合は早めに使用しないとカビの餌食になりやすいので乾燥させて保管しておく事が必要です。

瓶などで栽培すると、菌糸の成長具合や、菌種と、大鋸屑の樹種との相性などつぶさに観察出来るのでは無いかと期待しています。

ナメコ栽培、途中経過と原木乾燥

  • 2007.02.13 Tuesday
  • 06:54
先日、短木断面接種栽培したナメコの原木が乾燥を開始した。



画像の様に樹皮側から乾燥してきたのが分かります。

種菌は強制的に撹拌されると3〜5日は肉眼で確認出来る活動を見せません。
こういった事も菌床栽培を行ってみると良く理解出来ますし、いろいろと勉強にもなります。

ワシは兎に角、周囲にキノコ栽培においての経験者や先輩がいないので自分で試してみるしかありませんでした。
居ても家庭の庭の隅で少しの原木でシイタケ栽培をやっていたという方くらいでした。


先日の日記にも書きましたが、やっと入手できたシデ原木、のんびりと乾燥なんて待っていられません。

原木の乾燥時期は種駒菌を使った普通原木栽培方法では重要になってきますが、短木においては、自分が栽培する環境を考慮して作業を開始する事が重要だと考えています。

当ホダ場の周囲は畑と、昔からの小さな集落がありホダ場の四方は広く開放され、風あたりが良い場所なので乾燥は早いのです。
この乾燥で悩まされる事も多々ありますが……


既に周囲の梅は満開です……

今年は春の到来が早そうなので接種をしてからの原木乾燥です。
乾燥&菌糸伸長作戦です(苦笑……


こんな事は「掟破り」だと思いますので、これから挑戦しようという方は、ワシの栽培方法を参考にして栽培を行って失敗されてもワシは責任を持てませんので、自己責任と判断で行ってくださいませ……

しかし樹木の生命力というのは脱帽ものでして、ヤナギ類などは多少太い原木を切り飛ばして、地面に半分埋めておくと樹皮面から根を生やして芽を萌芽したりします。

こういった事になるので普通原木栽培においては乾燥は重要になります。

腐朽菌は樹木が枯死しないと伸長、分解ができませんから……



日記を楽しみにして下さってる方々、今日たまたまご覧になった方々、読んで下さってありがとうございます。
宜しかったら当サイト本編「きのこ堂本舗」もご覧頂けると嬉しいです。

後にヤマブシタケの原木栽培記録を更新する予定です。


キノコ栽培記・きのこ堂本舗

ナメコ種菌を……

  • 2007.02.14 Wednesday
  • 06:38
今日は失敗談を少々……



 原木入手と種菌購入のバランスを間違える時があります……

 入手した原木に対して種菌を余らせてしまうときがあります。
 これも困ったものでして……

 原木に対して種菌が不足すると、入手困難な原木を無駄にするのも辛いですし、また再度種菌を注文してしまうと種菌代金の他に梱包代金、運送料金が発生しまして、これが種菌ビン1本と比較すると結構高額なのです。

 なのでケチな様ですが、バランスを考えて注文しなくてはなりません……
 
 が、昨年やってしまいました……

 ナメコ種菌を1本余らせてしまっていました……
 これを思い出して、恐る恐る引っ張り出してみると……



 なんとも気の毒なナメコさん達……

 どうしよう……ン−(;-ω-)……
 
 新しい種菌もあるし、どうせ劣化しているだろうから捨てるしかないな……

 でも、またひとつ勉強になりました。
 大鋸屑培地でも種菌は一年は生きていられるという事が判明しました。

          

            コチラモゴランアレキノコ栽培記・きのこ堂本舗

シイタケが成長してきた

  • 2007.02.15 Thursday
  • 05:45
やっと芽切ったシイタケがそれなりに大きくなって来ました。
昨日の雨でホダ場の湿度が上昇して良い感じになって来たところをタイミング良く収穫出来ました。

あまり濡らしてしまうと折角傘に入った亀裂が茶色くなってしまい風味も落としてしまいます。


下の方が湿度が高いと見えて更に「茶花」になりかけています……

今日は良い天気になるという予報なのでこのまま放置してしまい高温になった場合せっかくの「どんこ」が一気に「モミジ葉」になってしまう可能性があるので丁度良い収穫だったと思います。

春の雨の翌日や直後は強風が吹く可能性が高いので尚更でしょうね……

この点においては乾燥シイタケ生産の栽培農家の方達は天気において、神経を使うかと思います。

それ以外の生シイタケの時期ですと、その時の状況によっていろいろな品質に上手に分けて出荷販売すると予想しますが、「どんこ出荷」の場合、傘上部に亀裂が入って未開のうちは高品質として扱われるシイタケが「モミジ葉」になった瞬間一気に価値が下がるらしいのでなにかと大変だと思います。

本格乾燥シイタケ生産農家では子実体に雨除けまでして守るそうです……お疲れ様です。


しかも、胞子を撒く準備をさせてしまうとホダ木の消耗が激しく、次の発生に悪い影響を与えてしまうとありますので、生産農家の方は大変でしょうね……

自家消費ならそれでも良いのでしょうが、どうせ味わうなら高品質な状態の物を食べたいものですw

ホダ木にも負担をかけずに一石二鳥です(・∀・)b !


         コチラモドゾー♪キノコ栽培記・きのこ堂本舗

カエデ原木

  • 2007.02.16 Friday
  • 06:27
昨日は友人の情報と協力のお陰で、カエデ原木を入手する事が出来ました。
友人に感謝します。

カエデ類……以前から入手して使って見たいと思っていた樹種である。

ある方の日記のコメントの中に「念じれば叶う」とありましたが、「なるほどなぁ〜……」って少し同感しましたが、やはり念じるだけではなく、積極的な行動に出ないとその願いは叶わないという事もあります。

まあ、念じてなんでも願いが叶うのなら良いのですがそうも行かないのは承知です(苦笑)


入手出来たカエデ原木

心材がほとんど無く、腐朽菌を活着させる事が出来れば大量収穫が期待できるのではないかと予想しています。

成功した時の事を考えるとワクワクします(笑
しかし、コナラ、シデといった未接種原木がまだ結構残っているので忙しくなるのは分かっていますが……

原木を見るとつい欲しくなってしまう悪癖が……(苦笑

このカエデは「トウカエデ」と言って成長が良く庭木にすれば秋には紅葉が楽しめるし、小さく作ろうとすれば枝先が良く分岐し葉を直ぐに更新するので雑木盆栽の楽しみを初心者に教えてくれる。

盆栽界ではカエデとモミジを別物として扱う場合もあります。
確かにモミジは「ぢゃぢゃ馬」で人間の言う事を聞きません……
自然樹と同じ様に繊細な枝先を鉢で再現させるのは難しさがあります。

トウカエデと違ってモミジの枝作りは難しいので嫌っている庭師もいますね。

ただ、「トウカエデ」の方も勢いが良いので葉が付いている時期は挟み入れ等の手入れは必要であります。


本編もドゾ♪キノコ栽培記・きのこ堂本舗

タモギタケを……

  • 2007.02.18 Sunday
  • 06:37
先日の日記にも原木入手や問い合わせ等からタモギタケの内容や話が出ました。

そして、あるサイトのコミュニティにおいてこの「タモギタケ」の栽培がプチ・ブームになっています(笑

そこで、このタモギタケのおかげで、皆さんといろいろと協力をしたり、情報を交換し合ったりしながら、いろんな勉強が出来るきっかけとなりそうで、とても嬉しいです。



以前にもタモギタケは数回栽培していますが、初夏〜初秋に約2週間に一回の周期で発生して、その明るい黄色の美しさは栽培者の目を癒してくれます。
なんと言ってもその魅力は……

・菌糸が他の栽培菌より勢いがある
・上手に菌糸を原木に活着させれば発生は早い
・植菌当年の夏の終わりの頃には多少の発生が見られる可能性が高い
・多種の原木が使用可能、原木栽培でも結果が早く出る

 ……ので嬉しいキノコなのです。

ワシが最後にケヤキを使った短木栽培で接種したのが平成15年だったかと記憶します。

昨年も発生しましたが、今年はもう無理だと思います。

そこで、今年は久々に多種の原木の入手が出来ましたので、わしも今日か明日朝にでもFAXで種菌を注文しようかと思います。


今までキノコ栽培は全て参考文献や自らの挑戦や勘など独学にて行ってきました……

また離れていても、お会いしたことがなくても、栽培仲間が出来たという事はとても嬉しく思います。


数年前の発生の様子


発生を皆さんで喜び合える日が来る事が楽しみです。



本編も読んで下さいませ〜ヽ(´∀`)/ キノコ栽培記きのこ堂本舗

原木の行方……は??

  • 2007.02.22 Thursday
  • 06:38
先日、業務の移動中ワシの前を大型車が原木を積んでゆっくりと走行していた。

遠目から見ると、宝の山だ……

原木が入手し難い現在では、非常に欲しいものだ……

しかし、万が一入手出来ても現在、既に入手済みの原木でさえいまだに接種出来ずに困惑しているのに欲ばかり出てしまうから困ったものです……(;´A`)……


 原木を積載して右折して行こうとする大型車


しかし、この原木達に近付いて見ると結構な巨木ばかり……
入手しても手に負えません……(苦笑

樹種としては申し分ないのですが……
コナラ・クヌギ・カシ・エノキ・ケヤキ・コブシ……といったところでした。

この伐採された原木達はどの様に使用されるのかがちょっと気になるところです。
原木の辺材部というのは腐朽が進み易いので心材を使用するのが多いのですが、乾燥にも時間が掛かりますしね……

家具や机、床材になれば良いと思います。



まさかチップにされて上画像の様に公園や緑地に撒き散らかして体裁は良いかもしれませんが、実際は廃棄なんて事になってしまうのでしょうか……??

昆虫の温床→野鳥がほじくり出す→フンだらけ→養分含有キノコ??

梅雨時期になったら変なキノコが沢山出そうですけど(苦笑


ブログへ直接来て下さった方、ホームページへもどうぞ♪
キノコ栽培記・きのこ堂本舗

マイタケ栽培に適した原木

  • 2007.02.23 Friday
  • 06:14
キノコ栽培に利用出来る原木は、いろいろあります。
そのほとんどが広葉樹であり、葉を落とす落葉樹だったりします。

常緑広葉樹も利用可能ですが、伐採の時期が限定され、乾燥期間に余裕を得られないので利用するためには少々難しさがあります。

樹木を切断すると黒い部分と白い部分があります。
断面の中心の黒い部分が心材、その周辺は辺材と言います。


やたらと心材ばかりのコナラ
今年入手したコナラは心材の割合が多かった……


腐朽菌は樹木の辺材を分解するものがほとんどですが、栽培可能なキノコの中には心材が多いものを好むキノコもあります。

それがマイタケとクリタケです。

この2つのキノコは菌糸の伸長が遅く、原木内に蔓延するまでに時間がかかり、キノコを出すまでに時間がかかります。
モタモタしているうちに他の菌類に自分の生活の場を奪われてしまいます。


   クリ原木の断面

上の画像は「クリ」の断面ですが、そのほとんどが心材であります。
辺材には1年も経たないうちにクロコブタケが侵入しているのが分かります。(円内の黒い線)
画像円内のクロコブタケの嫌気境界線は辺材にのみ発達して心材には侵入できません。

ワシはやった事はありませんが、ある技術・研究者に聞いた話ですとクリにシイタケを植菌すると発生はやたらと早いそうですが、辺材が少ないために、直ぐに発生は止まり、腐り難い心材が処分し難いゴミとして残ってしまうそうです。

その点、伸長が遅いクリタケやマイタケは生活の場を得るために他の菌類が侵入出来ない心材を分解する術を得たのかもしれません。

実際に心材が多い原木を利用して前出の2種を栽培すると原木の太さにもよりますが太い物を利用した場合で4〜5年とキノコを発生させてくれます。

ワシの栽培地では、マイタケの方が殺菌から培養完了まで人間が管理するので接種当年発生が可能ですが、クリタケの場合自然管理になるので原木を喰う害虫が最大の敵になるし、仮伏せ中に飛来する他の腐朽菌の活着等も脅威です。


        クリタケ

いずれもキノコが発生したときは上記の理由もあって嬉しいものです。

せっかく入手した原木は無駄無く上手に利用したいものです。


ブログへ直接いらした方へ♪本編もドゾー  キノコ栽培記・きのこ堂本舗

なんとか、タモギタケの接種をした。

  • 2007.02.24 Saturday
  • 06:34
昨日、やっとなんとかタモギタケの接種が出来た。

朝〜夕まで忙しなく働いて、やっと時間に隙間が出来たかと思うと携帯電話が鳴る……


    ここまで作業を開始すると……


携帯電話がこの世に登場してから何かと便利にはなったが、人間の心に余裕が無くなった様に思う。
何かと「今すぐに……」なんて用件が飛躍して多くなった。
なるべく対応しようと努力はするけど、いかんせんたったひとつの体でしかない人間である。
無理を言われても限界があります(苦笑

そんなこんなで今までどれだけ自分の大切な時間を業務に奪われて来たのだろうか?
ワシだけではないのでしょうけれどね……

で、昨日は自社設定の定時終了後カエデ原木を刻み始めたら早速緊急修理依頼の電話。
作業半ばで飛び出せば、その途中また違う緊急修理依頼が来る。
こんな事ってあるのか??というくらい偶然が偶然を呼ぶ。

そして帰還後接種を済ませたが……


カエデ原木の凸凹に閉口……

このカエデって他の普通の原木と比較して断面が丸くないんだよね……
ちと苦労が要るのですよ……(´A`)コマッタモンダ……

断面がどっかの国の地図みたい(苦笑)で、こんなに凸凹では、今後何かと弊害が発生することでしょう……
そこで考えた対策がこれ↓↓↓


凹部に断熱材を嵌めてテープで押さえました♪

これで少しは接種した菌の過度な乾燥や昆虫の侵入を多少防ぐ事が出来ると思います。
その他シデ原木にも接種して完了。
こちらは断面が丸いので何の問題もありませんでした。

早くタモギタケが出ないかなぁ〜(笑



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