普通原木栽培の接種効果と木口接種の効果と避けきれない驚異的害菌侵入

  • 2012.03.25 Sunday
  • 22:38
           こんにちは。
     
       <( _ _ )>

本日は、昨日の予告通り、普通原木栽培の接種効果と木口接種
をした場合でも侵入してくる害菌の驚異を画像を交えて解説し
て行こうかと思います。

前回まで、何度か書いていますが、希望の長さに切った原木へ
種駒種菌を接種する場合、木口から2〜3cmのところから接
種するということを、勧めてきました。

原発被害が発生する以前の画像ですが、本気で栽培に取り組ん
で来た時のシイタケ普通原木栽培の菌糸の伸長状況が下画像で
す。



木口より3cm以内での接種効果で、木口からの害菌侵入を2mm
以内で食い止めています。

もう少し、分かり易い画像ですと、こんな感じになります。



アナログ写真を撮影したモノですから、少々乱反射しています
が、木口からの害菌侵入を見事に2mm以内で抑えています。

それだけ、栽培目的のキノコを接種する方法にアクセントを加
えるだけで、これだけの効果が期待出来るわけです。

そして、この効果は発揮されますと、害菌の侵略を押しのけて
栽培菌糸が木口へ飛び出して来ます。



木口接種しなくても、接種後の管理が良く出来ますと、繁殖した
栽培菌糸が木口へ、梅雨時期になると出て来ます。



この画像からして、種駒から菌糸がどのくらいの範囲を占有する
のかということが良く理解出来ます。

上画像の原木は心材が少ないために、広範囲に良く菌糸が蔓延
しています。

ひび割れたところにも、見事に蔓延している事がわかります。

____________________________



今日は、この日記のために、昨年、原発事故前に接種したシイタ
ケ原木をノコギリで切って検証してみました。

残念ながら、このホダ木は放射性物質を浴びてしまったホダ木。

線量計を、あてがってみますと、楽勝で0.4μSVくらい表示しま
す。

文科省が発表の係数や数値を掛けると、かなりのBq数値が出
ると思います。
まあ、m3あたり?kgあたり?もうそんなことはどうでも良く、
あきらめた原木であります。

接種した原木が1年もすると、樹皮に弾力性が出て、心地よい
反発感があります。今から下に貼る画像の原木も、ある程度は
良く「ホダ化」しています。

が、原発被害のために、栽培を放棄した原木でもあります。
ここら辺を考慮して読んで頂きたいと思います。

とりあえず、最初に、木口から3cmに接種した箇所の周囲の樹皮
をめくってみました。



本気で管理していた時までとはいきませんが、まぁ、15mm以内
で害菌の侵入を食い止めてはいます。

皮肉にも、菌糸の蔓延状況は良好ではあります。

そして、今度は種駒の中心を基準に横引き切断をしてみました。




心材部への菌糸の伸長が全く無い事が画像から理解出来ると思い
ます。
心材部は案外、乾いています。
その上下?というか、周囲は水分を含んでいるのが解ります。
これはシイタケ種菌が保水しながら生活しているという事だと
思います。

因みに黄緑の枠で囲ってあるところは、木口接種した種駒の断
面になります。

さて、今度は、切断面を木口側から観察してみます。



黄枠の部分の上が種駒の断面、で、前回まで書いて来た深めの
穿孔跡へ、シイタケ菌が良く繁殖しているのが解ります。

画像から判断しますと、種駒種菌の長さの倍以上穿孔している
事、心材手前まで穿孔している事がわかります。

右側の黄緑枠内にある白い○は、木口接種した後、菌糸が成長
した跡で、その周囲は見事に蔓延しています。

そこで、赤枠部の心材部分なのですが……

ここは、材木商でもかならず「背割り」といって、初めから切
れ目をいれておくところで、乾燥が進むと非常に割れ易いんで
す。

変なところから割れてしまうと商品にならないし、腐れが進ん
でしまうからでしょう。

しかし、この心材にシイタケ菌をはじめ、ほとんどの食用菌は
腐朽することが出来ないので、ここに進行、蔓延する事があり
ません。

心材部の割れ目に接種しておけば、万全なのでしょうが、そこ
までの必要がないので、わしは今まで心材部に接種したことが
ありませんでした。

ところが、今回、原発被害から管理を疎かにしたために、野ざ
らし&放置、お日様あたり放題な状態にしてありました。

すると……



これを知ってか、知らずか、クロコブタケの菌糸が心材のひび
割れを伝わって、原木内に侵入してしまっていることが判明し
ました。

ピンクの枠内を見ていただけると木口のひび割れから侵入して
いる事が一目瞭然であります。

こういった事から木口接種が、いかに効果が高いかという事が
理解できます。

そこで、木口接種をする際のアイテムとして、インパクト・ド
ライバーを使用することが最良と思います。




充電式インパクト・ドライバーのバッテリーを2つ用意し、充
電を繰り返しながら使うと良いです。
充電式なら、まとわりつく電源コードも不要ですし、発電機さえ
あれば、林内でも作業が出来ます。

なんてたって、軽量コンパクトで、グリップも細く、女性や子供
でも、扱い易いんですよ。

それと……若者・女性・子供の危険な存在と判明した
憎き東電の世話にもならずに済むわけです(苦笑)

普通のスクリュードドライバーでもよいのですが、やはり、
側面を穿孔するより、木口への穿孔の方が、樹木の特性上、困
難だから振動を与えながら穿孔した方が早いし、楽だからです。


インパクト・ドライバーの先へ種駒の径に合った鋼板ドリルを
取り付けて、振動を与えて穿孔するのです。




そして、少々、斜めに穿孔するのがお勧めです。

次回は、接種後の保管について書きたいと思っていますが、少々
間が開いてしまうかもしれません。

って、原木栽培限定ブログにしたら、アクセス数が減ったので、
それほど、期待されていないのか(笑)


本編のキノコ栽培記・きのこ堂本舗 へもどうぞ


自然科学 - 科学ブログ村
  
    ↑↑
 ここをクリックしますと、わしのラン キングポイントになりますが、

            他ブロガーからの最新情報も読めます。

なるべく毎日更新中!
3/25の今日は「放射能と戦うファイトレメディエーション日記」です。

きのこ堂雑紙 こちらも開設しました。併せてどーぢょ(・∀・)




コメント
お久しぶりです。
小生、今年もクリタケ、タモギタケ、ムキタケ、シロヒラタケ、ナメコを植菌しました。
雑菌には悩まされていますので、貴兄の記事は勉強になります。
原発事故で大変でしょうが、キノコ栽培を続けて行かれることを願っています。
さて3月中旬に伐採した木楢が大量に手に入りました。
時期からするとキノコのホダ木にするのは難しいかと思ったのですが、せっかくなので4月下旬にナメコとシイタケを植菌してみようかと思います。
何かアドバイスがあればお願いします。
土川さん、お久しぶりです。

最近、自分の事で目一杯で……本業はヒマなんですけど……

_|' ̄|○……ナエナエ

3月伐採ですと、既に芽吹きのために樹木は土中から養分を
吸い上げ、活動を開始しています。

実は、わしも3月伐採のコナラに接種したことが、実
はあるのです。

その際、直ぐに玉切りをし、立てて乾燥を促します。
地面から木口は離して下さい。

今回の日記の内容にそって、接種時の穿孔は深めに穿
孔して下さい。
木口接種も絶対必要です。


深めの穿孔によって、原木内に風穴を増やし、水分抜き
を早めながら、種菌からの菌糸伸長を期待するしかあり
ません。

尚、接種は気温が15度を超える時期ですと、仮伏せを
してしまうと、かえって、カビや雑菌を呼び込みます
ので、接種後は角材を敷いた上に勾配を付けて置き、
木口を南北の方向に向けて置くと良いと思います。

あまり、雨に濡らすと、梅雨時期に伐採した原木から
新芽が吹いてしまうことがあり、こうなってしまった
原木への菌糸蔓延は期待出来ません。

3月接種……

わしは上に書いた方法で、3月伐採コナラからシイタケを
発生させる事がなんとか出来ましたが、地方差もあります
ので、最高最低気温計で接種時期を判断すると良いかもし
れません。


4月下旬の接種は危険が多いので、害菌対策が困難になる
可能性があります。

サクラ「ソメイヨシノ」の開花時期までが良いと思います。
  • ちば!
  • 2012/03/26 8:31 PM
断面や木口の画像。
各菌糸の伸張具合が良く判る、とても貴重な画像ですね!

物凄く勉強になります(゚∀゚)b
  • まねき屋
  • 2012/03/28 1:14 AM
まねき屋さん、どもです。

ナニナニ……( ゜Д゜)!

「怪」……

こっちのブログなんかと比較になりませんよ……

(∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!
  • ちば!
  • 2012/03/28 7:21 PM
アドバイス有り難うございました。
早速、木楢を玉切りにしました。
植菌は4/10頃にしようかと思っています。
またいろいろ教えてください。
  • 土川
  • 2012/03/31 9:29 AM
土川さん、こんにちは。

玉切り、お疲れ様でした。

基本的には、ヤマザクラが咲くまでに接種せよとの
ことですが、これは北関東〜寒冷地が基本の話しだと
思います。

ぜひ、成功させてください。
  • ちば!
  • 2012/03/31 3:16 PM
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  
<< February 2019 >>

amazon

Twitter

Twitter

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM