種駒種菌を使った「普通原木栽培」……害菌防止のための「きのこ堂的」接種方法

  • 2012.03.25 Sunday
  • 00:01

         こんにちは。
     
     <( _ _ )>


結構、前回からの間が開いてしまいました。

既に、接種を済ませた方も多くいらっしゃると思います。

今回は図解にて「きのこ堂的」害菌防御を考えた種駒接種方法
を書いてみたいと思います。

まず、前回、種駒を接種する際、深めに穿孔すると書きました。

これを図解にしましたのが、下画像なのですが……

まずは「きのこ堂的基本接種法」の画像を↓



ちょっと、雑ですが、基本の接種法の図の上を手書きで色づけ
をしたラインで表してみました。

とりあえず、あらゆる悪条件を抱えた原木に対しての数例では
ありますけど……って、3パターンなんですけど……

なぜ、このような箇所に接種をするかと書けば、当然、害菌が
侵入し易い箇所だからなんですけどね。

これを、理論や屁理屈で説明しますと、また、厄介なので、上
の画像を基本図として、その上に色分けにて屁理屈を述べてみ
ようかと思います。

まず、今回の記事の冒頭にある、深めの穿孔の理由についてで
すが……

実際、種駒の深さのみの穿孔になると、下図のような菌糸の伸
長しか期待出来ないと思っています。



黄緑で書いた斜線の範囲「B」のエリアが導管を伝わった伸長
範囲だと思います。

で、深めに穿孔した穴に種駒を接種した場合……



もう既に、ご理解が早い方は、お気づきと思いますが、上図
の様に、深めに穿孔する事によって、打ち込んだ種駒の先に、
エア貯まりが出来、酸素補給がし易くなると思いますし、そこ
で、菌糸を成長・増殖しますと、さらに樹木の養分を吸収分解
しながら、酸素を求めて上下木口に広い幅で伸長すると、考え
られるからです。

接種後の仮伏せ時にエア貯まり中の気温も上がって保温効果も
あるかもしれません。


黄緑Bと赤色Aとの差は歴然だと思います。

更に、害菌防除の接種方法を下図に貼っておきます。



少々、見づらいと思いますが、良く見て頂いて下さい。

しかし、ここまでやっても、接種後の管理状態が悪いと、害菌
に侵入されてしまう事もあります。

管理法についてはもっと先の話になると思います。

余談ですが、木工材木として「キハダ」を一昨日購入しました。
ところが、このキハダには、枯れ枝跡がありました。

下画像です。



この黒い部分は、キハダが生きながらも出来てしまった枯
れ枝が折れた跡と思います。

しかし、生きていながらも雑菌に侵入されてしまっている
のです。

しかも、枯れ枝跡から、こんなに侵入してしまいます。



この画像からも、何処に穿孔し、接種すべきかが理解出来るかと
思います。


雑木類は針葉樹と比較すると、生きていても、抗菌効果が少ない
事が理解出来ます。

街路樹のサクラを注意して観察してみると、あらゆる菌類に侵さ
れているのが観察できます。

是非、雑菌類の驚異を感じてみて下さい……


次回は木口接種の方法と効果を書きたいと思います。



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コメント
初めまして。マツカと申します。原木栽培のアドバイスをいただきたいと思います。
タン木栽培というと長さ15センチくらいに玉切りするとありますが、長木でもにたようなヒラ塗り方ができるでしょうか。

また、鋸屑菌を穿孔してから注入する方法はまわりがはやいとききますが実際にそうなんですか?

  • m松香
  • 2013/12/12 7:33 AM
マツカさん、はじめまして。こんにちは。

普通原木栽培ですと使用される原木は、一般的に
扱いやすさから長さ90cm〜100cm、径10cm前後ですから、
この原木の断面に接種しても、あまり効果はないかと思います。

短木栽培ですと、原木のサイズとして長さ25cm以上、径12cm
未満ですと何かと不都合が多く栽培は無理かと思います。

普通原木に接種する場合、一般的には種駒を接種しますが、種駒は
径8.5mmのドリルの刃で穿孔しますが、大鋸屑種菌を接種する場合は
もう少し径の大きなドリルの刃で穿孔してから接種するのが一般的な
様です。


その際、水と調合した種菌をコーキングポンプ等で穿孔した穴に接種しま
すが、接種した後は「封蝋」という作業が必要となり、かなりの手間を
要求されます。

種駒種菌より、大鋸屑種菌の方が回り早いのは確かです。


菌の早期満延を期待するには、とても手間がかかります。
  • きのこ堂
  • 2013/12/12 8:25 PM
きのこ堂様、アドバイスありがとうございます。
駒うちは過去にやったことがあるので今回は鋸屑菌でやろうかと迷いましたが、やはり今回も駒で決めました。

今回、自分の住んでいる団地でコナラとクロマツが数本伐採されまして、直径27センチ、長さ30cmの既に玉になった材を分けてもらいました。手に入れました。中途半端な長さなのです。
ところで、クロマツでキノコが出る可能性は低そうですが、試されたことはあるでしょうか?
  • m松香
  • 2013/12/13 10:00 PM
m松香さん、こんにちは。

直径27センチ、長さ30cmの原木でしたら、短木栽培用ですが、
種駒を接種するなら、木口にも接種した方が良いと思います。

菌床用の大鋸屑種菌を使ってシイタケの短木栽培をしたことが
あって、菌糸の回りは早かったのですが、発生は原木用より遅く、
良いキノコが多数収穫出来たというわけではありませんでした。
菌床用は、やはり「空調管理栽培用」なわけです。


原木にクロマツは、使った事はありません。
アカマツや、カラマツが、キノコによっては利用出来る事は
知っていますが、クロマツをキノコ栽培で使ったという話は
読んだ事も、聞いた事もありません。というより、全く意識
していませんでした(苦笑)

松材からキノコ類が発生しているのも見たことがないな……
油分が多く、抗菌作用が強いから、どうでしょうかね……?

成功したら新たな発見になるかも!
そこら辺は、種菌代と労力をどこまで犠牲に出来るかですね。

クロマツも、ここら辺では随分と激減してしまい、根元に発生する
ハツタケやヌメリイグチが近所で見られなくなりました。
  • きのこ堂
  • 2013/12/14 1:35 PM
追記

忘れていました……

マツオウジなら、クロマツで行けそうですね。
アカマツしか使えないと思っていました。
アカマツ原木は、ここら辺では入手が困難ですので
あきらめていました。

材木店には、あるんですけどね。角材ですけど(笑)

ただ、発生しても、人によっては中毒をおこすらしいので
注意が必要です。
  • きのこ堂
  • 2013/12/14 2:03 PM
15日の日曜、ホームセンターでエノキタケとナメコの種駒を入手し、打ちました。どちらもコナラ材です。
何処かで桜がベストと聞いていますが、発生量の違いを実験するほど多種の材が手に入るわけではないのでとりあえずチャレンジです。
後は菌が回るように頑張ってもらいたいと思います。
材が後3個(本)あるので何にしようか考え中です。

ヒラタケは適木ではないと聞きました。
キノコ堂さんお試しになられたことはありますか?

うちの団地にはアミタケが自然発生するようで、その近くにクロマツが有りました。ヌメリイグチやマツオウジという名前は聞いたことがありますが、現物すら見たことがありません。僕には手に負えなそうです。
クロマツ材にはあまりキノコが生えそうな気がしませんが、心材の部位が見当たらなかったのでもしかしたらとおもいました。
  • m松香
  • 2013/12/17 7:25 AM
m松香さん、こんにちは。

コナラに、ナメコやエノキタケを接種しても大丈夫と思います。
サクラより、経験上「シデ」の方が、わしのはベストでした。

ヒラタケは、いろんな樹種が使えるので、コナラに接種した事は
ありません。

栽培書にある適合樹種一覧表ではヒラタケは「適」ではないよう
です。

貴重なコナラは、マイタケ、ヤマブシタケに太いモノを使い、
径12cm以下のモノは、シイタケに使う事にしていました。

関東では、以前からコナラ材の入手が難しく、よく伐採されてい
るのが、ケヤキ、エノキ、シデだったので、逆にヒラタケは栽培
しやすいキノコでした。

クロマツは海岸沿いに行かないと見られないかもなー……



  • きのこ堂
  • 2013/12/21 6:34 AM
貴重な情報ありがとうございます。
ヒラタケはまだ打ち込んでいません。この冬に適した樹種が手に入るよう努力します。
  • m松香
  • 2013/12/24 8:11 PM
m松香さん、こんにちは。

ヒラタケ用の原木が入手出来るとよいですね。
頑張って下さい。
  • きのこ堂
  • 2013/12/25 4:53 AM
はい(^-^)/頑張ります。
  • m松香
  • 2013/12/25 8:06 PM
サクラの材が手に入ったので植えることができました。今回の雪で埋れてしまっていますが、通常の1.5倍は打ち込んでいるのでそれ程心配していません。今年の秋に取れるといいな〜と思っています。
  • m松香
  • 2014/02/19 8:20 PM
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