キノコ種駒種菌の打ち方で菌糸の伸長範囲を広げさせることで早期ホダ化を狙う

  • 2012.03.20 Tuesday
  • 06:21
         こんにちは。
     
     <( _ _ )>


前回は、木口から侵入してくる害菌防除について書きました。

しかし、害菌を防除する事も大事ですが、接種前の原木の管
理も大事です。

本格接種を開始するまえに、菌糸の成長の
特性も考える事も必要なわけです。

まず、話が前後しますが、接種するまで伐採から玉切りまで
は一般的に、チェーンソーで切った原木を積み上げて置くと
思われます。


乾燥期間はなるべく降雨や降雪で濡らさないように保護し、通風は北風で乾かします。
積み方は細いモノを下、太いモノを上とします。画像ではメチャクチャですが(笑)

ここで、木口のひび割れを見て、原木の乾燥状況を判断する
と思います。
しかし、大丈夫かと思って、樹皮の上から穿孔しますと、ま
だ甘皮が青かったりします。

まあ、そこまで気にする必要もないのですが、接種後の管理
で、徐々に乾燥しながら、菌糸が伸長していくという考えも
あります。

さて、木口が一番乾燥が早いので、木口からの害菌侵入防除
方法は前回書きましたが、ただやみくもに穴を穿孔して、そ
こに種駒を打ち込めば良いというわけではなく、ちょっとし
たコツで、菌糸の伸長範囲を広げてあげる事が出来ます。

これは、原木側面に種駒種菌を打ち込む際にも同じ事が言え
るのですが、穿孔の際、鋼板ドリルを使うことによって、深
さを自分で決める事が出来ます。

種駒は大体25mmくらいの長さですが、穴の深さは35〜40mm
くらいに穿孔します。

出来れば、いくぶん斜め気味に穿孔すると良いんです。
あまり斜めに穿孔しようと思うと、刃先がズッコケて、怪我
をする危険がありますので、刃先の近くに手や太腿、膝等が
、無いようにします。

なぜ、深め、斜めに穿孔するのかと言いますと、樹木の導管
の特性として上下方向にかなりの数の導管が存在するからで
す。

導管については、→ 
こちら の下の方です。

例えば、水道管が何千本も束ねられて、立てかかっている状
況を想像して頂くと理解しやすいかもしれません。

しかし、水道管の側面に隙間があっては漏水してしまうので、
水道管の場合は管内しか移動する事が出来ませんが、樹木の
導管の場合、多少の繊維の隙間がありますから、導管の左右
へも菌糸を伸長させる事も出来ます。

しかし、この左右への伸長は上下縦方向への、伸長範囲と比
較しますと年間で20%くらいしか伸長しません。

一般的には接種した種駒を中心に上へ20cm、下へ20cm、左へ
6cm、右6cmと言われています。
これによって、接種の数が決まっています。


一般的な接種方法はこんな感じです。 大貫菌蕈さんのカタログより

これは、接種後上手に管理される原木の話であって、われわ
れ趣味の素人栽培者にとっては、菌糸の成長が教科書通りに
行くのかと思えば、そんな事もない場合もあるでしょう。

基本的には、上画像の接種方法で良いのです。


あくまでも、趣味なので、原木もそんなに多くを管理する場
所も限られるので、少ない原木で、100%完熟ホダ化を狙いた
いわけです。

上に挙げた水道管の例ですが、そこの真横から深めに穴を開
けて、薬品を注入するとします。
ちまちま、一本づつに穴を開けて注入するより、まとめて何
本にも注入した方が早いわけです。

もっとも、水道管には圧力がかかっていますけど(笑)

原木へ深く穿孔する事によって、菌糸は縦方向へ増殖・伸長
しやすくなると考えます。
当然、原木の中心付近にまで菌糸を伸長させやすくなります。
そこから上下へ伸長していきます。

絵に描いておけばこの屁理屈が理解し易かったのでしょう
が……

そして更に……

そこで、少し不経済になりますが、種駒種菌を通常より多め
に接種する事にします。

どういう事かと……以下になります。

通常、木口より5cmから穿孔し始め、20〜25cm間で穿孔してい
きますが、前回までも当ブログで書いたと思いますが、きのこ
堂的には木口から2〜3cmのところから穿孔し始め、縦方向へ20
cm以内に一箇所穿孔、そしてまた同じ間隔で穿孔……と繰り返
します。



画像右下の矢印が接種箇所で、縦方向・上下で15cm間隔である。

そして、次の配列は、1列目より約、4〜5cm間を空けて、千鳥
状にまた
縦方向へ20cm以内に一箇所穿孔、そしてまた同じ間隔
で穿孔……と繰り返します。




少々、解りづらいが、画像左上〜中央を良く見ると接種状況が理解し易いかと……

要は、通常接種より、多めの接種になるわけです。

栽培プロからすれば、

コイツ、アホだ……( ╬゜Д゜)?


と言われそうですが、害菌にやられた原木が放置された光景は
見て見ぬふりをするという結果になりそうで、イヤな気分にな
ります。

そんな事になりたくないですから。


種菌代をケチるようでは、原木栽培なんて

始めからやるのは、
やめましょう。


原木はなるべく、無駄なく大事に使いたいものです。


趣味では原木入手が困難な時代ですから。

種菌は人間が増産出来、何時でも入手出来ますが、原木は自然の産物
で尊いモノです。

ある意味、わしなりにも「反省」があるんです……




本業で、原木キノコ生産をしているプロには、太さ、長さが
揃った原木で、節や枯れ枝が折れた跡が少ない、若しくは、
全く無いという原木が入手出来ていると予想します。

しかも、接種方法は我々が行っている原始的な手作業ではあ
りません。
特殊な接種マシーンがあるのです。

今回の原発被害で設備投資が活かされなくなってしま
った栽培家もいらっしゃるとは思いますが……

話しは戻りますが、趣味で原木栽培を行っている我々は、原
木の善し悪しを選ぶ余裕なんてありません。

曲がっていたり、節だらけ、枯れ枝の折れた跡だらけ、伐採
時の傷だらけといった原木だったりします。
しかも、パンツみたいな形の枝分かれ部分だってあります。

またそこは、素人ならそれなりの方法もあります。

次回はそれについて書きたいと思います。

それまでに、作画しておかねば……

以前の画像、PCが飛んぢゃって、アボーンしちゃったん
ですよ……バックアップはきちんと取るべきね……

って、当時、MEだったしな……

最悪なOSだったなぁ……(遠い目)




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