キノコ栽培用原木  コナラの地域差、クリ原木の性質を考えてみた

  • 2012.03.10 Saturday
  • 09:24

         こんにちは。
     
     <( _ _ )>


今回は、前回に引き続き原木の特性について書きたいと思い
ます。

まず、原木によく利用される代表的な樹種はコナラです。
実際、材木として販売されていても「オーク材」として独特
な虎斑が美しく人気です。

ま、海外では、ドングリが生る樹はみんな一括でオーク材ら
しいのですが……詳細は不明です(苦笑)

もちろん、クリ材やモミジ類も美しい木目があるので、好ま
れています。いずれも、杢目が美しい材は人気で高価です。

では、キノコの原木栽培に使うとしたら、どのような素性の
モノが良いか?と材木とは話しが違ってきます。

まず、コナラですが、育った環境によって、かなり違いがあ
ります。

わしが今までに使ったコナラは、殆ど「心材」という部分が
ありませんでした。
これは当時、ホダ場の傍や近隣で伐採されていたモノが殆ど
です。


コナラ原木の切り立て直後です。


上の画像の様に、径15cmほどのこのコナラ原木にほとんど心
材がありません。
右側の原木にある黒いシミの上下の間だけが心材になります。
この心材部を分解出来るのは、食用菌としてはクリタケとマ
イタケくらいです。

左のコナラ原木には全く心材がありません。
キノコの菌糸はこの心材〜樹皮の間にある白い部分の辺材の
部分を分解しなら成長していきます。

わしにとっては、これが最高のコナラ原木になります。

心材が少ない=原木を長く使える、キノコが多く出る

という事になるからです。

ところが、ある年、原木不足で困った事がありました。
仕方がないので、日帰りが出来る範囲の北部でコナラ
原木を注文して、引き取り購入に行った事があります。

現地の森林組合の担当さんは「太さが均一で、真っ直
ぐ、傷のない良いモノが仕入れられましたよ!」との
連絡を頂いたので「    (;´Д`)ハァハァ…… 」しな
がらトラックで出掛けて行った。

ところが、心材が多く「これ、クリぢゃねーの?」っ
て思ってしまう様な原木だった。
同じコナラとは思えなかった。
結局、育った環境に影響されるのかと……

関東、とりわけ千葉県は温暖な地域だ。
まあ、中途半端な温暖さで、都心に近く、流通も交通
手段もまあまあ、ということで「横着民族」とか「怠
け者」と思われている事もありますね。

まあ、余談ですが数年前に都内の「お寺」での業務があ
ったのですが、夕方も暗くなった頃、切れが良かったの
で、翌日に残りの業務を回そうとしたとき……

住職さんが、今夜中に終わらせて(╬ ゚Д゚)池ッ!!

という……わしが「これ始めてしまうと、夜中まで掛かっ
てしまいますよ」というと住職は「千葉の人間は、直ぐに帰
りたがるクセは相変わらずだな!」と仰る。

で、「夜中まで掛かってもいいんですか?」と問えば、住職
が「こんな作業にこんなに掛かるわけないだろ!」と実際を
しらないから、簡単だと思っている。

しかし、結局、わしが帰宅したのは日付が替わる寸前だった。

住職「ほんとに手間喰うんだな……」と……千葉県人をマジ
で、横着だと思っていたらしい。ま、こんな事もあった(笑)

と、まあ、温暖な地域で育った人間はスクスクと何も困らず
に生きて来た様に思えるらしいのだが、樹木はその違いがは
っきりと出る様だ。

関東首都圏〜南部でのコナラは、さすがに成長が良い。
心材など形成している間も必要ないほど、成長が早い。

実際、ドングリから栽培してみると、その成長の早さには
驚く。輻射熱を利用して肥培すれば、更に早いだろう。

で、北部で買って来たコナラ……やたらと心材が多い……




わざわざ遠くまで行って、心材が多いから買いませんとも
言えないので、予約の径18cmx100cmに刻んでもらってある
ので、40本購入してきた。


画像を見ての通り、北部産のコナラは心材が多かった事が解る


で、その殆どをマイタケに使うことにした。
ヤマブシタケには、なるべく関東産のコナラを使った。
まあ、この年は地元産で、径15cm以上、長さ100cmのサイズは3本
くらいしか入手できなかったな……

でも、今考えると、このコナラ……
製材して、何かを作っておけば、今頃大事に使っていたんだろー
なぁ(苦笑)

材木としては、心材部を製材して使った方が菌類による腐れが少
ないからね。

さて、話しは今度、前回も取り上げた「クリ」であります。

クリって、いろんな用途がありますね。
要らないのは「イガ」と樹皮くらいなモノですかね?

種子は食用とされ、長く日本人に愛され続けていますね。
残念ながら、縄文時代から愛されて来たクリ、今回の原発事故
で、かなり残念な結果が出てしまいました。

人間って、悪いよな……
「神の聖域」と言われる様な所にまで手を出すからね……

ここら辺も、多少予想を交えて検証してみたいと思います。

クリって心材ばかりで、辺材が少ないからキノコの栽培には
無駄が生じてしまうからお勧め出来ないと前回書きましたが、
ただ、駄目だと書いても、納得出来ない事もあると思います。

さて、では画像で検証してみることにします。

下にあるクリの輪切りの画像を見ると理解しやすい。




一部を濡らしてみると分かり易いかと思ったが、思ったより
解り辛いので、ストロボを焚かずに室内で撮って見たけど…

年輪の中心から樹皮に向かって、黒いというか、色が濃い部
分が多いのが分かる。

この部分が、一般の食用菌が分解出来ない、伸長出来ない。
では、クリは何処が腐朽するのか?というと、外側の白っぽ
いところだ。

画像で見ても、9割は心材。
クリをキノコ栽培で使うには労力の割に、報われない結果が
出ると言う頃になる。

更に、この断面を拡大して見る。




辺材部分には、養分を通す細かい穴が多数開いているのが
理解出来る。

この部分を通って菌糸が蔓延する。

しかし、色の濃い心材の部位には管孔が無く、埋まってい
るのが分かる。
もう組織としては、死んでいる部分なのである。
逆に考えれば、クリ原木にシイタケ菌を接種すれば、辺材
が少ない(蔓延までに短時間)ので、キノコは早く出るか
もしれないということになる。

しかし、ホダ木としての寿命は短い。

しかし、何年も出ないキノコのためにクリを使うのだったら、
実を食った方が、長年楽しめるだろう……

間引くなら、接ぎ木か取り木をしてから間引いた方が得策。
クリは貴重だよね。ある意味。

テッポウ虫の被害も拡大しているし、栗農家の手入れも
考えると、管理も難しいだろうしね。

で、関東ではクリの実がベクれったという残念な結果が昨
年発表されました。基準値を超えて出荷停止です。

辺材が少ないということは、養分を枝先まで吸い上げる時
間が早く、高濃縮で種子に移行しやすいのかと思います。


最後に、大径木のクリの辺材の画像です。
ま、製材後の端材部ですが……



これだけ太い導管(養分吸い上げ管)が多数、目で確認
出来ます。

春に根下に降った放射能を、この導管でそのまま種子に移
行させてしまったのでしょう……

放射能って生物、樹木と、繁殖機能を直撃するんだな……
ま、それだけではないけど。

そこまで考えて作られたりした?人工放射能って……
ま、もともとは核兵器開発が目的だったしね。

今、そんなもんが浮遊中と思うと、あまりにも恐怖過ぎて、
悲し過ぎる。

間引き計画なんかあったりするのかねぇ?

TPP問題でも、大騒ぎしているしね。




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