シイタケ栽培で……その2

  • 2007.01.29 Monday
  • 00:56
前回は害虫のカミキリ虫について書いたが、今回は害菌の中でも代表的なクロコブタケについて書いて見ようかと思います。


クロコブタケ

シイタケを栽培していると、どうしても厄介なのが原木への侵入が早い腐朽菌類である。

特に、原木にコナラを使った栽培に被害が多く、もともと小枝の枯れて朽ちている部分に活着していたりする場合もあるので原木を選定したり、玉切る時には注意が必要だったりします。

某県の林業センターの敷地の傍らに、実際にキノコの原木栽培のサンプルが展示され、多種多様な原木の組み方をしてあり自由に見学が出来る様にしてあります。
しかし良く観察すると、ほとんどの原木がクロコブタケの被害に遭っていました。
こういったプロの施設でも被害に遭ってしまうほどに恐ろしい腐朽菌であり、侵入されてしまうと、伸長力が強く、たちまち蔓延されてしまうので、とても注意が必要とされます。

このクロコブタケはシイタケの種駒を植菌して間もなく仮伏せ中に木口にやって来ます。


  春先木口に初期活着したクロコブ菌

上の写真の様に木口の色がまだ切断した時の色からしても分かる様に植菌して間も無い時期にどこからか飛んで来て侵入しようとします。
青カビだと思って安心しているとエライ目に遭います。

クロコブタケの被害の原因としてはホダ木の管理に置いて高温障害として考えられている様です。
わしが思うには、どんな状況であれコナラやクヌギを使った栽培においては植菌の時期や伏せ込みの方法で侵入を防ぐ事が可能かと思います。

シイタケのページにも書きましたが、春先、桜が咲く時期に近くなってから植菌したり、気温が15℃を前後するようになってからの植菌では遅いと思うのです。
対策としては寒期に植菌をして仮伏せに保温して、なるべく早くシイタケ菌糸を原木内に活着させるという事が言えます。

この様な事もあり、原木を何時伐って、どのくらい乾燥させるかという事も大切になってくるわけです。
この事はどこの地方でも言えるのではないかと思います。

その他、伏せ込みの方法では、雨後に原木が乾きやすいかという事も必要で樹皮が荒いコナラやクヌギでは深い溝に害菌の胞子が付着していたりすると発芽を開始して樹皮からも侵入をされてしまうといった被害にも遭います。

桜などを使ったキノコ栽培においては、チャコブタケの被害を受けたりします。

しかし、シイタケはもともと自然界において見つける事がなかなか難しいということを考えると人間が無理をしているのだろうと考えてしまう事もありますが……
それにしても、我々が勝手に害菌とは言っていますが、環境に適した菌類の勢いというのには驚かされますね……

今年の関東中央圏は暖かく、日中には場所によっては10℃を越す日があったりして冬が無いようにさえ感じていますし、いまだにホダ場ではナメコ、ヒラタケが発生をだらだら続けています。

今年は気を付けないと危険ではないかと思っています。
しかし、上手に植菌を行えば、早期蔓延のチャンスかもしれませんね。
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