栽培ブナ……その2

  • 2007.04.15 Sunday
  • 21:36
つい先日、ブナの萌芽の様子を日記に画像と伴に投稿しましたが、今回はブナを何故栽培しているのかと言った理由を書いてみたいと思う。

まあ、単純に「好きな樹木だから」でもいいわけですが……

まず、わしがブナという樹木を知ったのは小学生になった頃、文部省推薦図書にあった「ソリになったブナの木」という本で知りました。
まさか、この時に知ったブナという名前、樹木が現在に至るまでこんなに拘わる様になるとは子供だった時分に思いもしませんでした。

ただ、わしが育った環境というのはブナが自生している地方ではなく首都圏だったため、文明の利器である移動手段(自動車)を得られるまでは、自分の努力で自然界に自生するブナを見たことがなかったのです。


ブナの中から撮影して見ました。

そして、近隣の雑木林に自生する落葉樹や近所の庭先の植木等に興味を持つようになり、段々とブナを意識し始めたわけです。

自宅に庭が無いため、少しでも自然界の樹木の生態?を味わおうとすれば盆栽か鉢植えであります。

ただ、盆栽は年寄りだけの楽しみにするには勿体無い趣味です。
年を食ってから始めるには、誰かが栽培し、ある程度出来上がった物を購入して可愛がるか、短期間で枝作りや樹形が出来る様な樹種を選定するしかないわけです。


インターネットが普及した今日では、今まで得られなかった情報まで本を購入することもなく、いろんな知識を得られる様になり、たいへん便利になりました。

そこで、わしが思うのは、本やネットからの受け売りでその情報を鵜呑みにして他人に意見したりするよりも、興味があることに対し、自らできる範囲内でもいいので、自分の目や体で経験できる事に挑戦して、その特性を覚えるべきではないのかと思ったりするわけです。

まあ、ある意味諦めも必要な部分もありますけど……
しかし、運が良ければ近所の造園屋や、花き店にブナの苗木や庭木が販売されている場合があります。


富士ブナの萌芽

わしは、「東北ブナ」と「富士ブナ」と2種栽培しています。
まあ、見た目の違いは樹皮くらいなものですが……


ある情報によると白神山地のブナは今後50年以降に地球温暖化が原因で絶滅すると言われている様ですが、果たして本当だろうか?



実際、イヌブナを含み、標高が600m以上の山地が自生地とされていますが、関東首都圏内の暑い夏だって地植えで栽培していても耐えますし、鉢植えだって葉焼けこそ起こしますが、人間が管理して潅水や遮光等をしてあげれば長年栽培出来ているのです。

下手に外国産の街路樹を多種植え、害虫に葉を蝕まれたりする樹木を植えるのであれば、純国産のブナを植えた方が良い様な気もします。
実は温暖な気候でも植樹が可能なのではないかと思います。

実際トチ等を街路樹にしている自治体もあるし、公園施設に数本ブナを植えているのを見かけますし、そういった状況に出会うと嬉しくなりますね。

わしもブナは数本作業場に植えてありますが、毎年すくすくと成長しています。
今年もわしが栽培するブナが新緑を楽しませてくれています。
栽培することでその特徴を学ぶ事が出来ますし、1種の樹木からいろんな関係を知る事もできるので興味を持った物の栽培は何年経っても楽しいものです。

まあ、結局は自分の楽しみのためなのですがね(苦笑)



本編もご覧下さいませ♪キノコ栽培記・きのこ堂本舗







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